工場で働くことに興味を持っている方が多く、よくこんなことを聞かれます。
工場勤務を考えている方は参考にして頂けると幸いです。
工場勤務といっても家電・自動車・食品など様々な種類があります。
職種についても実際に物をつくる「製造」だけでなく「工程設計」や「開発」「品質管理」「人事」など様々あります。
なので一概には言えませんが、僕が働いてきた10年間で感じた良いところ・辛いところについて紹介します。
僕が働いている工場について把握して頂くと、より参考になると思いますのではじめに簡単に説明します。
- 自動車部品工場で勤務
- 従業員は約500名
- 残業は約45時間/月
では早速ここから本題になります。
Contents
工場勤務の良いところ
工場勤務の良いところ
- 収入(給与)
- 仕事が簡単
- 食堂がある
良いとこ①収入(給与)

収入は良い方だと思います。特に自動車業界はオススメです。
何人かの同僚が言っていましたが、他の業種で働く友人や家族と比べると工場勤務は給与が良いそうです。
僕自身は給与比べをしないのでどれくらい給与が良いのか分かりませんが、同僚は皆「他と比べると給与は良いよね~」と言っています。
ただ、大手のトヨタや日産、ホンダなどと比べると部品工場勤務の給与は少ないようです。
僕の会社の収入(年収)は以下になります。
〈20代前半〉
大卒:約450万、高卒:約400万
〈20代後半〉
大卒:約600万、高卒:約500万
〈30代前半〉
大卒:約700万、高卒:約550万
〈30代後半〉
大卒:約800万、高卒:約650万
【上記年収の補足】
残業は45時間~60時間/月です。
高卒はライン作業が多く夜勤手当があります。
上記は扶養手当無しで平均的に昇給・昇格した場合の収入になります。
役職や残業時間、扶養有無によって給料は変わってくるのであくまで参考にして下さい。
工場によっても年収100万円以上差がついてしまうので、工場勤務を考えてる人はしっかり給与について把握してから決めたほうが良いと思います。
良いとこ②仕事が簡単

仕事は簡単で誰でも働けるという印象があります。
ライン作業であれば早くて1日、遅くても1週間程で仕事を任されます。
必要な資格やスキルが求められることは少ないです。
(必要な場合でも会社が資格を取らせてくれるので無資格で入社しても大丈夫です)
実際に高校を卒業した人でも異業種から中途採用された人でも現場に入ってすぐに一人で作業をしています。
しかし、不器用な人や集中力の無い人は、よくミスをして直ぐにその仕事から外されてしまいます。
それでもその人に出来る範囲で仕事を与えらます。
周りの目はキツいかもしれませんが、仕事が出来なくてもクビになることはないので入ってしまえば簡単な仕事でお金を稼ぐことが出来ます!!
指導者によってはしっかりと仕事を教えてもらえない場合があるので、分からないことがあればしっかり確認して理解してから作業に入るようにしましょう。
あとで出来ないことがあると注意されることもあります。
良いとこ③食堂がある

ある程度規模のある工場だと食堂があります。
僕は料理(弁当)を作るのが得意ではなく、コンビニ弁当にも抵抗があるので個人的にはこれはかなり良い点だと思います。
準備と片付けが要らないのでご飯が用意されているのは本当にありがたいです。
しかも安い!!
食堂のご飯は不味いと言う人もいますが、僕は不味いと思ったことはありません。
以上が工場勤務の良いところになります。


工場勤務の辛いところ
工場勤務の辛いところ
- 人間関係
- トラブルによる突発残業・休日出勤
- 作業環境・災害
辛いとこ①人間関係

これはどんな職業にも共通して言えるかもしれませんが、人間関係で悩む人が多いです。その中でも特に上司に対して不満や怒りを持っている人が多いです。
[上司への不満の主な理由]
- 感情的に怒る上司、高圧的な態度
- 現場を把握しないで指示を出す
- 上司でもどうして良いか分からない仕事を部下に丸投げ
- キャパオーバーな仕事の与え方
- セクハラ行為(訴えにくい程度のセクハラ)
感覚的に7~8割くらいの職場でこのような声を聞いています。
しかしそれが理由で会社を辞める人や部署異動をする人は1割もいません。
みんな文句を言いながらも頑張って働いている感じです。
でも毎年1%くらい鬱で会社に来なくなる人がいます・・・
基本的に上司は選ぶことが出来ないので、人間関係の良い職場で働けるかどうかは正直「運」だと思います。
職場を選ぶ際に、その職場の上司の情報収集を行ってから決めるのもありだと思います。
人間関係の悩みについて他には以下のようなものがあります。
【人間関係の悩み】
- 職種や作業内容の違いによる不満(あいつの仕事は楽!)
- 好き嫌いによる贔屓(ひいき)
- いじめ、嫌がらせ
- 不衛生な見た目、匂い
上の3つはどこにでもあると思いますが、特に工場勤務でありがちなのが「不衛生な見た目、匂い」です。
毎日汗をかいたり油汚れが服に付く職場もあるので、働く際は十分に注意して毎日しっかり体を洗い、作業着もこまめに洗濯しましょう!
https://wakuponblog.com/work-appearance/
辛いとこ②トラブルによる突発残業・休日出勤

トラブルが発生すると長時間残業や休日出勤が急遽入ってしまうことがあります。
例えば急に設備不具合が発生し、製品加工が出来なくなってしまった場合は、早急に設備を復旧させなければなりません。
その為に調査をしたり動作確認を行うのですが、定時頃に発生した場合や不具合要因がなかなか特定出来ない場合は、遅い時間帯まで残って仕事をする事があります。
同じく品質問題が発生した場合でも製品の選別や品質確認を早急に実施するため、突発残業が発生します。
解決に時間がかかる場合は休日出勤して対応することがあります。
工場は物を作っているので生産影響のあるトラブルが発生した場合はこのように突発で長時間残業や休日出勤が発生します。
基本的には設備に詳しい人達がメインで対応するので経験年数の浅い人は突発対応が少ないですがゼロでは無いです。
(当時は仕事を断るって考えが無かった)
大体年に5回~10回くらい突発対応が入りますが、長時間残業や休日出勤になるのはその内1~2回程です。
ただ、どうしても外せない用事がある場合は全然帰ることが出来ます。
というか長時間残業も休日出勤も強制ではないので「外せない予定がある」といって断ってOKです。
しかしそれなりに立場が上な人ほど帰りづらい風潮はあります。
この突発残業・休日出勤は直接生産に関わる部署で発生するので、人事部や経理部などの事務職では関係ありません。
辛いとこ③作業環境・災害

これも職場や担当する業務によって大きく変わりますが、やはり工場では作業環境が悪いところと災害の危険がマイナス点になると思います。
まず、作業環境の悪いところで大体以下の例が挙げられます。
【作業環境の悪いところ】
〈騒音〉
設備から出る音が大きく、耳栓を着用しないといけないところがあります
〈姿勢〉
長時間の立ち作業や重量物を運ぶ作業で体が痛くなる人がいます
〈粉塵〉
粉塵が発生し、防塵マスクを付けて作業するところがあります
〈暑さ〉
暑いところはホント暑い!特に夏場はヤバい!
〈薬品〉
危険な薬品を取り扱うところもあります
ただ、法令は遵守しなければいけないので保護具の着用など安全面は考慮されており、健康診断も無料で受けられるようになっています。
とは言えオフィス環境と比べるとかなり悪いと思います。
事務所や製造ライン以外で働く場合は作業環境は特に気にしなくて良いですが、製造ラインで働く際は環境面も考慮してやれるかどうか判断すると良いと思います。
また、災害についてですが、機械を扱う仕事が多いので挟まれや切傷などがたまに発生します。
災害が発生する時というのは保護具を付けてなかったり手順を守ってないなど、ルール違反をした時に発生することが多いです。
古い工場だと設備や機材の劣化部に亀裂が入り、そこに触って怪我をする場合もあります。
まとめ
工場勤務は大変だけど収入が良いので、特にスキル持ってないけどお金稼ぎたいって言う人にはオススメです。
大変って言っても正直慣れてしまうし他の業種の人も結構不満を言ってる人が多いので、だったら収入が良いとこでいいんじゃないかなと思います。
実際僕も10年働いていますが仕事はもう慣れてしまって楽勝です。
最近は働き方改革が進んでいるので、これからは工場勤務の辛いところも減ってくると思います。
(実際に僕の会社でも休憩所やスポットクーラーの設置が増えたり、安全対策が厳しくなったり、指導者・管理監督者への教育というのも増えてきてます)
工場勤務に興味を持った方は1度条件に合う会社が無いかチェックしてみて下さい。
工場への就職・転職サイトを紹介しておきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
工場勤務を予定している人は職場選びの参考にして頂けると幸いです。