仕事をする上でこの2つはとても大切です。
- 基準を理解する
- 目的を理解する
しかし、この2つを理解せずに仕事して、何回もやり直しを受けている人が多いです。
その仕事は「何の為にやるのか」「何に基づいてやるのか」を理解していると、今より効率良く仕事が出来るはずです。
会社には規程や手順書などのルールが多く存在しますが、実際にルールを見る人は少なく、先輩や同僚などから「こういう風にやれば良いよ」と教えてもらうことが多いと思います。
仕事を渡される時も「このデータをここに入力して」とか「○○をやって」など、作業だけを説明されることが多いと思います。
しかし、ただ言われたことをやっているだけだと、やり直しや失敗が多くなります。
ルールや目的を理解して仕事をすると、やり直しや失敗を減らすことが出来るし、さらに成長して他の人と差をつけることが出来ます。
ちょっと頑張って癖をつけるだけで、出来る人になれると思うので是非実践して見て下さい。
【仕事で大切】ルールを理解する

会社のルールを理解していない人って結構多いです。
就業規則とか会社全体の大きなルールだけではなく、自分が関わる業務についても理解していない人が多いです。
ルールを理解していない理由は、仕事の教育を受ける際に規程や手順書などの文書は使わずに口頭での説明を受ける習慣になっているからだと思います。
しかし、ルールを知らないと違反や問題を起こしてしまう可能性が高いです。
逆にルールを知っていると違反や問題を起こさないのはもちろん、「出来る人」と思われることもあります。
ルールを覚える癖をつけて他の人と差をつけましょう!

ルールを知らないことによる失敗例
(僕は工場勤務なので、工場で見た経験を元に例を挙げます)
従業員Aさんが、仕事で新たな薬品を使うトライを行おうとします。
先輩に相談すると「薬品の危険性について理解し、安全に慎重にトライしたほうが良いよ」とアドバイスを頂きました。
いざ薬品を購入し、トライを実施しようとしたらあることが分かりました。
それは「新たな薬品を使う際は申請が必要で、申請が通らないとその薬品は使ってはいけないこと」です。
そして、その申請を行うには様々な書類が必要であることも分かりました。

実際には会社の規程として、薬品を使う際は申請が必要であり、申請には必要書類がいくつかあることが書かれていました。
申請が必要な理由としては「禁止薬品を使わないこと」「危険物を排水しないこと」を徹底して管理するためでした。
Aさんはこのルールを知らなかったため、危うく承認されてない薬品を勝手に使ってしまいそうになりました。
そして何も知らなければ、使い終わった薬品を本来流してはいけない流し場へ捨ててしまうところでした。
ルールを知らなかったことで、トライの日程も遅れてしまい、最悪の場合は誤った排水をして大きな損害を与えてしまうところでした。
そしてこのようなヒヤリ事例が発生すると工場では”再発防止”として、細かなルールが追加されてしまいます。

Aさんは周りからも「何やってんの?」とか冷たい目で見られてしまいます。
「先輩に聞いたけどそんなルール教えてくれなかった」というのは通用しないです。
普段から仕事をするときは「ルールはあるのか」をしっかりと意識し、常に最新のルールを入手するようにしましょう。会社には結構細かいとこまでルールがあります。
ルールは改定されるので常に最新版を確認しましょう!
当たり前ですが、「前はこうやっていたから」と言っても今のルールが違ってたらルール違反になります!
Aさんの先輩がルールを知らなかったように、ベテラン社員でもルールを知らない人は結構多いです。
工場で働いている人は「標準(ルール)を守らなかったので不具合が発生した」という言葉を良く聞くと思います。
ルールを覚える習慣が無いとルール違反を犯しやすくなってしまいます。
逆にルールを常に確認する癖をつけておけばルール違反を犯すこともなく、「あいつはしっかりしている」という印象を与えることが出来ると思います。
会社にもよると思いますが、特に工場現場ではルールを理解していない人が本当に多いので、ルールを理解した発言や行動をするだけでしっかりしている印象を与えられると思います。
仕事の基準をしっかりと理解してから行動し、評価を勝ち取りましょう!
【仕事で大切】目的を理解する

ルールと同様に「目的」も理解せずに仕事をする人も結構多いと思います。
目的を理解しないといけないのは分かってはいるけど「急ぎだから直ぐお願い」とか「上司から言われたから」とかで、目的を理解せずに行動してしまうことがあると思います。
直属の上司からの指示であれば「急いで欲しいからとにかくやって」と言われたらやるしかないかもしれませんが、基本的には目的を理解してから取りかかりましょう。
というか、ただ「やれ」と指示を出すだけの上司は、部下の成長を考えないブラック上司の可能性もあるので要注意です。
目的を理解して行動することで無駄なやり直しが無くなるし、考え方が身に付いて成長出来るので、常に目的を理解して行動する習慣をつけましょう!

《目的を理解する理由》
- 無駄なやり直しが無くなる
- 目的を達成するために考えて行動するため成長する
目的を理解していると無駄なやり直しが無くなる
最初に失敗例を紹介します。
目的を理解していない失敗例
(今回も工場で見た経験を元に例を挙げます)
例えば従業員Bさんが「直近1年の不良率(不適合品の割合)についてまとめて欲しい」と上司に言われました。
Bさんは直近1年間の生産台数と不適合数から不良率を計算し、上司へ提出しました。
すると上司から「不適合の分類毎に分けて欲しい」と言われました。
今度は不適合の分類毎に集計してあるデータを1年分集めて、不良率を提出しました。
すると今度は「来週の社内会議に使うからグラフにまとめて欲しい」と言われました。
・・・・・

ちょっと極端な例かもしれませんが、ただ言われたことだけをやると、このように何回もやり直しが発生します。
これがもし目的を理解してから行うとどうでしょうか?
最初から「来週の社内会議で1年間の不適合種類別の発生状況を報告しなければいけない」ということを理解してから行動します。
目的知っていれば最初から不適合の種類別にデータを集計出来るし、会議で報告することが分かっていればグラフを作ってパワーポイントにまとめて報告することも想定出来ます。

目的を理解している人としていない人ではアウトプットが変わってきます。目的を理解して行動すると無駄なやり直しはほとんど無くなると思います。
目的を理解して行動すると成長する
目的を考えて行動する癖をつけると成長します。
言われたことをただやるだけだと、あまり考えずに作業してしまいます。
考えてないから、同じ事を「この前と同じようにやっておいて」と言われ、言われたまま同じアウトプットを行います。
これでは何も成長しません。
目的を理解して行動するということは“目的を達成するために考えて行動します”。
最初の内は考えることで色々学びながらアウプットを行います。
その結果例え失敗があったとしても、その時に“気づき”が発生します。
なぜ失敗したかの理由も考えることで、次はうまくいくように違う方法を考えて行動することが出来ます。
これを繰り返すとどんどん成長していきます。

目的を理解して行動する人とそうでない人はアウトプットの質が確実に違います。
目的を理解して行動する人は、上司から見ても「あいつに任せておけば大丈夫」と任せられる人になると思います。
特に工場現場で働く人は、言われたことをやるだけの人が多いと思います。目的を理解し、考えて行動することを繰り返すと確実に成長し、他の人と差をつけることが出来ます。
言われたことをやるだけのロボットになるのはやめて、主体性を持って行動しましょう!
まとめ
僕の経験上では仕事のルール(基準)を理解していない人や仕事の目的を理解せず行動する人(「言われたからやる」と言う人)が結構多いです。
そのような人はミスややり直しが多く、仕事が出来ないイメージが付いてしまいます。
仕事のルール・目的を理解して行動する人はミスも少なく、しっかりしている印象を持たれています。そして、考えて行動するので確実に成長します。
仕事が出来なくて悩んでいる方!
「仕事のルールを理解する」「仕事の目的を理解する」を常に意識しましょう。
常に意識して行動する癖をつけてしまえば成長へのスパイラル突入です!!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆さんの仕事のレベルアップに繋がると幸いです。